No rain,No rainbow
律さんとのキスやセックス。

間違っていることなんて、ひとつもなくて。

お互いが好きなら、そこに優しさや思いやりがあれば、正しいこと、なんだと思う。

好きだから、抱き合いたいし、キスしたい。

この感情が一方通行ではないのは、私にははじめてで。

でも相手が律さんでなければ、成立しなかったと、思う。

年齢も生きてきた環境も、食べてきたものも、好きな色も違う。

それなのに、こんなに好きになるなんて。

こんなに、想ってもらえるなんて。

起こることには、すべて理由があるなら、きっと、私と律さんが出逢うことは、決まっていたんだと思う。

そのことに、心から感謝して。

私も、律さんにキスを返した。

いっしょに迎える朝。

嬉しい。朝。


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