No rain,No rainbow
15.
今日は、藤城さんと、藤城さんの奥さんと、律さんと私で、結婚おめでとう会を開く日。
色とりどりのチューリップの花束と、ちょっと良いワインとオードブルを買い込んで、藤城さんと奥さんの新居に向かっている。
「どうして選んだんですか?チューリップ」
隣を歩く律さんが、微笑みながら私に聞いた。
「え…?あ、無意識、でした。チューリップ、好きだから…」
「ふーん?無意識、なんだ?」
律さんの表情は、柔らかい。
律さんと私の思い出の、お花だから。
なんにも考えずに、選んでました。
あ、お祝いにチューリップって、変でした?
続けて聞いた、私に。
「いや、いいんじゃないですか?あなたらしくて。オレも好き、ですよ?チューリップも、あなたも」
ね?
なんて、私を覗き込む。
・
色とりどりのチューリップの花束と、ちょっと良いワインとオードブルを買い込んで、藤城さんと奥さんの新居に向かっている。
「どうして選んだんですか?チューリップ」
隣を歩く律さんが、微笑みながら私に聞いた。
「え…?あ、無意識、でした。チューリップ、好きだから…」
「ふーん?無意識、なんだ?」
律さんの表情は、柔らかい。
律さんと私の思い出の、お花だから。
なんにも考えずに、選んでました。
あ、お祝いにチューリップって、変でした?
続けて聞いた、私に。
「いや、いいんじゃないですか?あなたらしくて。オレも好き、ですよ?チューリップも、あなたも」
ね?
なんて、私を覗き込む。
・