No rain,No rainbow
20.
扉が開いたら、白い光が溢れんばかりの空間の真ん中に、静かに佇む律さんのうしろ姿があった。
初めて見る、タキシード姿の背中が新鮮で格好いい。
一歩一歩。
足先に触れている白いドレスを踏まないように、ゆっくりと歩を進める。
手を伸ばせば、律さんに触れそうな距離で私も律さんに背中を向ける。
「律さん、いいですか?」
「いつでも、大丈夫です」
律さんの返事を聞いて、ひとつ、深呼吸。
『せーの』
揃った声で、同時に振り返る。
目の前の、律さん。
いちど、ゆっくり瞬きをした。
「…なんて、綺麗な…」
拳を口元に当てる仕草が愛おしい。
律さんと、私のファーストミート。
・
初めて見る、タキシード姿の背中が新鮮で格好いい。
一歩一歩。
足先に触れている白いドレスを踏まないように、ゆっくりと歩を進める。
手を伸ばせば、律さんに触れそうな距離で私も律さんに背中を向ける。
「律さん、いいですか?」
「いつでも、大丈夫です」
律さんの返事を聞いて、ひとつ、深呼吸。
『せーの』
揃った声で、同時に振り返る。
目の前の、律さん。
いちど、ゆっくり瞬きをした。
「…なんて、綺麗な…」
拳を口元に当てる仕草が愛おしい。
律さんと、私のファーストミート。
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