No rain,No rainbow
「お腹空いちゃいました」

スキップしそうな勢いで歩く私から出た言葉に、

「あなたってひとは、ホントにもう」

呆れたように、困ったように笑う律さん。

「じゃあ、軽くご飯作って一緒に、食べますか。あ、ほら、ネギ消費しなきゃ」

「忘れてました!ネギ刻んだまま、置いてきちゃいました」

急げー、

急げー、

口々に言い合って、はしゃいで駆け足になる、夜中と真夜中の、境目。


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