No rain,No rainbow
ひとりでいたくない、私の部屋に、

呑んじゃいましょう!

ビールを持ってきてくれた、律さん。

リビングの灯りの下、改めて私の顔を見た律さんは、

「…屈強なプロレスラーにすんごい殴られたみたいな、顔になってますけど、大丈夫ですか?」

冗談混じりの口調が逆に有り難くて。

「大丈夫です、大丈夫です。これくらい。私、強いんで!」

私も両手に力こぶを作ってみせた。


< 86 / 551 >

この作品をシェア

pagetop