No rain,No rainbow
「しっかしあなたは、しょうもない奴ばっかり、引き寄せますね。あー、あれだ、だめんずホイホイ」

そんなこと真面目な顔で言う律さんが、おかしくて。

「すみません、律さんには、2回も助けて頂いて。律さんがいなかったら、生きてなかったかもしれません。ありがとうございました」

しっかり頭を下げたら、

いいんですよー、あれ位。

「オレって、だめんず、ですか、ね?」

少し、首を傾げながら私に聞いたりする。

「律さんが?そんなわけないじゃないですか!!律さんは、素敵なひとです」

「…いやー、何だかオレ、引き寄せられちゃった、みたいです。あなたのホイホイに」

え…どういう…


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