刻を越えて叶える恋夢
キーンコーンカーンコ〜ン
学校のチャイムが鳴る。
前の学校より、少しゆっくりめなチャイムが今の葵には心地良い。
はずだった...。
朝の会、転校生紹介で葵は自己紹介をしていた。きっと誰も聞いてないくらいの気持ちで、
「家庭の都合で...白川葵です。よろし」
最後までいう前に…、
「あ〜 ︎葵じゃん。よろしくなっ!」
一番後ろの席で制服を着崩してニコニコと笑う、ちょっと顔面偏差値高めの男の子。
(おまえにだけはよろしくされたくない。)
従兄弟で現在居候先の息子、貴志だった。
そもそも、どうして学校を転校することになったかというと...。
学校のチャイムが鳴る。
前の学校より、少しゆっくりめなチャイムが今の葵には心地良い。
はずだった...。
朝の会、転校生紹介で葵は自己紹介をしていた。きっと誰も聞いてないくらいの気持ちで、
「家庭の都合で...白川葵です。よろし」
最後までいう前に…、
「あ〜 ︎葵じゃん。よろしくなっ!」
一番後ろの席で制服を着崩してニコニコと笑う、ちょっと顔面偏差値高めの男の子。
(おまえにだけはよろしくされたくない。)
従兄弟で現在居候先の息子、貴志だった。
そもそも、どうして学校を転校することになったかというと...。
< 1 / 9 >