愛しの君がもうすぐここにやってくる。
それにしても占いで未来予測やすべてがわかるのなら、
彼氏、いや…元彼氏か、あんなことになる前に手段だってあったはず。
もっとなにか別のことができたかもしれない。
そして嫌な思いなんかしなくてすんだかもしれない。

そんなことをふと思い出し、ついこないだのことなのにすごく遠いことのように思えた。
私、ここにいて大丈夫なんだろうか・・・。
本当に帰れるのだろうか。

みんなのいる場所に帰りたい。
いろいろと考えていると急に帰りたい気持ちが自分の中で大きくなって、
雀躍が話をしているけれど、全然入ってこない。

ここで触れるもの、聞えるもの、感じるもの、すべてがリアルすぎて。
ちょっとキツい。

帰してくれると言われてもやっぱりこれが現実なのかと受け入れなければならないことに。
私がここにいることに恐怖はないけれど。

でも帰りたい、帰りたい、帰りたい。
カオリと一緒に学校終わって河原町でスイーツ食べたりカラオケ行って寄り道したり。
お父さんとお母さんとお兄ちゃんのいるあの家に帰りたい。
そう思うと同時に視界が涙でぼやけてきた。
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