愛しの君がもうすぐここにやってくる。

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｢貴女は菜の花のように愛らしく美しい･･･。
貴女のために、貴女の望むことを叶えたい｣

｢いいえ、私は側でお仕えさせていただくだけでじゅうぶんです。
これ以上、欲を張ると罰が当たります｣



･･･｢菜の君、また真宗様に取り入ろうとしているのですね、掌侍のくせに｣

｢そうですよ、これ以上真宗様に近づこうとするのなら、あなたがここにいることができないようにしてしまいますよ」

｢決してそのようなことは･･･どうか･･･」

私は貧しい身分ながらも両親がとても慈しみ大切に育ててくださり、清原 真宗様のお近くで掌侍としていろいろとお手伝いさせていただけるまでになりました。

両親もそれはもう喜んで、それだけで十分でしたのに。

きっと欲を張ってしまった罰が当たったのです。