愛しの君がもうすぐここにやってくる。

ああ、そうだ、さてこれからどうしよう。

あのお姫様の思いをどうにか清原真宗って人に伝えないと、思い違いされたままだとあのお姫様も辛いだろうなあ。

「桔梗さん、時親様は今日、早く帰ってくるんですか?」

「そうですね、紫乃様のことが心配でしょうから、きっと早くお帰りになるかと思いますよ」
そう言って笑った。













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