ウソツキハート



いや、気のせいだ。



なんなんだろう。全く。



でもきっと、今日ももうすぐ終わる。



3.2.1…。



お店の中の時計を確認していたあたしと、



自分の腕時計を確認した窓の外の男。



大きくひとつ伸びをして、ガードレールから立ち上がった。



ぐーぱーぐーぱー。例のばいばい。を残して今日も消えた。



しかも、あたしに向かって手を振って。




変な、ひと。



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