ウソツキハート
11.
あらたがあたしの前から消えて、3ヶ月が経った。
季節は変わって、あらたと一緒に過ごしたかった夏になった。
春夏秋冬を、あらたと感じたい。
そんなささやかな夢も、叶わない。
今頃あらたは、愛しい人と一緒にいるのだろうか。
どうかせめて今、あらたがシアワセでありますように…。
そんなあたしの願いなんて、あらたには必要ないのかもしれないけれど。
それでも願わずにはいられない。
あらたはあたしにシアワセをくれたから。
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