ウソツキハート


「ん…ちょっと、だけ。」



「そうか。」



「うん。」



あたしの頬に指先を移したあらた。



撫でるように、優しく触れる。



「いる?」



ペットボトルを少し掲げてみせる。



「うん。ちょうだい。」



起き上がりかけたあたしに、



「そのままでいろよ。」



声をかけて。



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