ウソツキハート



「……ん…」



あらたがくれたのは、優しいキスだった。



「お水…、だと思ったのに…」



「ん?どっちもやるよ?」



ほら。なんて、今度はお水を飲ませてくれた。



本当に…。



荒々しいキスやセックスのあとには、とてつもなく優しいキスをくれるなんて。



…好きに、なってしまったら、あたしはどうすればいいんだろう…?



「あらた、優しい、ね?」



呟けば。



「優しい?俺が?勘違いだな。」



なんて、少しだけ笑った。



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