政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
♢♢♢
「ええ?!キス?!」
「うん…初めてした」
「何よそれ!それに銭湯のアルバイトは違うでしょ」
ゲラゲラと目の前で笑う舞衣子は今、私の家に遊びに来てくれている。
メールが来ていて、近いうちに会おうという内容だったから今日会えるか尋ねると暇だというので自宅に招いたのだ。
舞衣子も近々夫になる人と一緒に住むようだ。そうなれば、お互い会いにくくなるかもしれない。
そして舞衣子に昨日ようやく“大人のキス”をしたことと、楓君の紹介でホテルで働けることになりそうだということを話した。
舞衣子とクッキーを頬張りながらようやく楓君と進展したことを報告した。
舞衣子は「早くセックスしちゃえばいいのに」という爆弾発言をするがそのような予定は一切ない。
「へぇ、向こうはよく我慢できるよね?」
「我慢?」
「そりゃそうじゃない。軽いチュって感じじゃないんでしょ?それはもう普通ならしちゃうでしょう、セックス」
「…いや、だって私たち政略結婚だし」
「でも男はさぁ、気持ちと体は別っていうでしょ?好きじゃなくても出来ちゃうんだよ」
「そうなんだ…」
「若い女が隣で寝ていて手を出さないっていうのは大事にされている感はあるけど…夫婦なんだししてもいいと思うけどね」
「でも、子供とか予定ないし」
「え?ないの?それは…いいの?だって、西園寺グループの一人息子でしょ?向こうのお義母さんから何も言われないの?」
「今のところはないけど」
「そうなんだ。でも子作り問題は避けては通れない問題だよ。一般の家庭だってありそうなのに、西園寺家に嫁いだとなるとマストだと思うけど」
「ええ?!キス?!」
「うん…初めてした」
「何よそれ!それに銭湯のアルバイトは違うでしょ」
ゲラゲラと目の前で笑う舞衣子は今、私の家に遊びに来てくれている。
メールが来ていて、近いうちに会おうという内容だったから今日会えるか尋ねると暇だというので自宅に招いたのだ。
舞衣子も近々夫になる人と一緒に住むようだ。そうなれば、お互い会いにくくなるかもしれない。
そして舞衣子に昨日ようやく“大人のキス”をしたことと、楓君の紹介でホテルで働けることになりそうだということを話した。
舞衣子とクッキーを頬張りながらようやく楓君と進展したことを報告した。
舞衣子は「早くセックスしちゃえばいいのに」という爆弾発言をするがそのような予定は一切ない。
「へぇ、向こうはよく我慢できるよね?」
「我慢?」
「そりゃそうじゃない。軽いチュって感じじゃないんでしょ?それはもう普通ならしちゃうでしょう、セックス」
「…いや、だって私たち政略結婚だし」
「でも男はさぁ、気持ちと体は別っていうでしょ?好きじゃなくても出来ちゃうんだよ」
「そうなんだ…」
「若い女が隣で寝ていて手を出さないっていうのは大事にされている感はあるけど…夫婦なんだししてもいいと思うけどね」
「でも、子供とか予定ないし」
「え?ないの?それは…いいの?だって、西園寺グループの一人息子でしょ?向こうのお義母さんから何も言われないの?」
「今のところはないけど」
「そうなんだ。でも子作り問題は避けては通れない問題だよ。一般の家庭だってありそうなのに、西園寺家に嫁いだとなるとマストだと思うけど」