エリート官僚は授かり妻を過保護に愛でる~お見合い夫婦の片恋蜜月~
しかし、余裕があったのはその頃まで。
翌日以降、私のつわりは日増しにひどくなっていった。八週目の後半から、食べ物の匂いが気になるようになり、温かな食事を受け付けなくなってしまった。まだ寒い時期なのに喉を通る冷ややっこやそうめんを食べ、食パンをゆっくり少しずつ食べるくらいが栄養補給だ。
水分をたくさん取らなければと、スポーツドリンクを飲むけれど、味が気になってしまい水で薄めてちまちまと飲む。
これでも食べられるものがあるだけマシなのかもしれない。水さえ飲めなくなって入院してしまう人もいるらしい。
しかし、他人と比べて身体がラクになるわけでもない。日々の体調不良に私は少々滅入っていた。
「芽衣子、ゆうべはあまり眠れなかったんだろう? 今日はお休みしたらどうかな」
朝食の席で、駿太郎さんがそう提案してくれる。匂いが気にならないようにと、シリアルと牛乳、冷たい麦茶を朝食にしている。徹底した妻ファーストがありがたい。
私は薄めたスポーツドリンクを口に運びながら、こくんと頷いた。確かに体力的にちょっと限界かもしれないとは思っていた。急激に食べられなくなったせいか、身体が重たくてだるい。
翌日以降、私のつわりは日増しにひどくなっていった。八週目の後半から、食べ物の匂いが気になるようになり、温かな食事を受け付けなくなってしまった。まだ寒い時期なのに喉を通る冷ややっこやそうめんを食べ、食パンをゆっくり少しずつ食べるくらいが栄養補給だ。
水分をたくさん取らなければと、スポーツドリンクを飲むけれど、味が気になってしまい水で薄めてちまちまと飲む。
これでも食べられるものがあるだけマシなのかもしれない。水さえ飲めなくなって入院してしまう人もいるらしい。
しかし、他人と比べて身体がラクになるわけでもない。日々の体調不良に私は少々滅入っていた。
「芽衣子、ゆうべはあまり眠れなかったんだろう? 今日はお休みしたらどうかな」
朝食の席で、駿太郎さんがそう提案してくれる。匂いが気にならないようにと、シリアルと牛乳、冷たい麦茶を朝食にしている。徹底した妻ファーストがありがたい。
私は薄めたスポーツドリンクを口に運びながら、こくんと頷いた。確かに体力的にちょっと限界かもしれないとは思っていた。急激に食べられなくなったせいか、身体が重たくてだるい。