婚約破棄をお願いしたら、年下御曹司様の溺愛から逃げられません!
「そっ、そういえば……ミルと冬紀の報告ってなんなの?」
「話逸らした! だけど、本題だものね……冬くん〜」
すると、冬紀は「お茶持ってきたよ。どうぞ」とお茶を三人分置いた。
「あのね、夏帆。私たち、入籍したの!」
「ええっ!」
「うん! やっとだよ。やっと」
ミルはとても幸せそうに笑った。
「二人とも、おめでと!」
「ありがとう、夏帆〜」
二人は学生時代からずっと、一緒にいたから本当に嬉しい。私も幸せな気持ちになった。