婚約破棄をお願いしたら、年下御曹司様の溺愛から逃げられません!


「それに俺、夏帆さんのことめちゃくちゃ好きなんだよ。一目惚れで、ずっと想ってきたのに……」

「えっ」

「それなのに、婚約破棄とか意味わからない……っ」


 怒ってるのか悲しんでるのかわからないけど……なんか、なんか可愛い。


「それに、今口説き最中なんだよ。もっと嫌われたらどうしてくれるの? もしこれで夏帆さんが会ってくれなくなったら責任取れるの!?」

「そうなったら! 私と結婚すればいいじゃん!」

「は? あんたみたいなお子ちゃまとなんて結婚しないから」


 お子ちゃまって……圭吾もその子と同い年だよ。

 その子がお子ちゃまなら、圭吾もお子ちゃまだと思うけど。……って、そんなことどうでもいい。





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