婚約破棄をお願いしたら、年下御曹司様の溺愛から逃げられません!



「夏帆、その顔可愛い」


 さっきまで夏帆さんと呼んでいたのに、呼び捨てなんてズルい。あんなにも嫌だと拒否していたのに圭吾からのキスを受け入れ、気持ちいいと思ってしまっている。

 圭吾は、私を靴を履いたまま抱き上げるとすぐに寝室へ運びベッドに下ろした。そして靴を脱がすと再びキスの嵐が降ってくる。


「……ずっと我慢していたんだ、夏帆さんを今抱きたい」

「えっ……待って、」

「もう、待たない。この時を待っていた」


 再びキスを落とすと、今着ているワンピースの後ろにあるファスナーをゆっくり下ろしていく。彼の手によって開かれた場所を捲られ、その中に手が侵入する。

 器用に付けているブラジャーを最も簡単に外されてしまった。

 すると、ワンピースはすぐに脱がされるとホックが取られた締まりのないブラジャーと下着だけの姿になる。



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