婚約破棄をお願いしたら、年下御曹司様の溺愛から逃げられません!




「夏帆さん、ヒクヒクしてる。体は正直だね」

「はぁぅ……! やめてっ」

「こんなに濡れてトロトロなのに」



圭吾に体をトロトロに溶かされ、息をはぁはぁさせる。息を整えている中――彼は私の中に入っていく。


「……もう、逃しはしないよ」


 そう言って、ゆっくりと腰を動かし始めた。


「婚約破棄の話、なしでいいよね?」


 私はそれに頷いてしまっていて、こうなった以上後戻りはできない。

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