もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
25章 ❖❖それから

この一年の間に
色んな方が私の店
〘 雑貨屋alku2nd 〙に来てくれた。

結月と健太さん家族
弁護士となった結菜
相馬のご両親
カルロスさん夫妻
なせだか、旭
でも、旭からお義母さんが
亡くなった事を教えてもらい

最後まで、私にした事を悔やみ
私に子供ができたことを
涙を流して喜んでいた
と、聞き心から嬉しかった。

旭は、
【離婚したんだろ?
もう一度、俺にチャンスを
くれないか?】
と、言われて驚いていると
【あのな、太田さん
俺と紬は、離婚してないから。
紬は、相馬 紬だ。】
と、言って私を自分の後に隠す
伊織に。
【まぁ、母さんの恩情で
夫婦で入れてるだけだけどな。】
と、亜希翔。
【亜希翔、来てくれたの?】
【母さん、変わりない?
面白いものがあったから
持ってきたよ。】
と、言われて
私は、二人よりもそちらが
気になり亜希翔と二人 店の中へ
【【紬!!、紬!】】
と、伊織と旭が口を揃えて。

亜希翔は、ドイツでも販売できる
ような良い物を見つけると
持ってきてくれた。

私と伊織は、離婚はしなかった。

それは、相馬のご両親が
伊織より私と離れたくないと
言われたのと
琴葉が、自分のせいだと嘆くから。

自分は、お母さんもお父さんも
お兄ちゃんも大好きなのに······と。

伊織は、土下座をして
【許して欲しいとは言わない
だけど、そばにいさせて欲しい。
もう一度だけ、見ていて欲しい。
紬の邪魔もしない 
紬の思うように生きて欲しい。】
と、言うから
【それで、伊織は良いの?
私はドイツで暮らすから
もう、伊織の食事や身の回りの
事はできないよ。
伊織の為にやりたい
と、言う女性は沢山いるんじゃない?
私に囚われず。
過去に囚われずに
自由に生きて良いんだよ。
友人に戻っても。】
と、言うと悲しい顔をして
【家に帰ってない間も
他の女性と、いた事はない。
それに俺は、自分の身の周りの事をして
もらうために紬と結婚したわけではない。

今まで、してもらっていて
何を言っているんだって
思われるだろうけど。
俺は、独身が長かったから
一人でできる。
紬みたいに、美味しいものは
つくれないけど。
勝手な事を言うようだが
俺に何があっても
子供達に何かあっても
紬に何かあっても
一番に俺の時は、紬に
紬の時は、俺に連絡が欲しい。
知らなかったでは、嫌なんだ。
だから、頼む。】
と、頭を下げる伊織
【愛してるんだ、紬。】
と、小さい声で言う伊織に
私は、抱きついて
【ば〜かっ。
もう、私に気持ちは
ないのかと思っていた。】
と、言うと
ギュッと私を抱き締めて
【好きだよ。変わらずに、大好き。】
【うふっ、私も、大好き。】
と、言い終わると
伊織と私は、沢山キスをした。

伊織とは、離れて暮らしているが
電話は、ほぼ毎日······
週末は、一緒に過ごしている。

旭が来たことを
隠すのは嫌なので
話をすると

ブツブツ文句言うし
旭、本人と、出会うと
言い合いが始まる。

まったく········
何をやってるのやら
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