もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
✬✬茜SIDE
私⋅⋅⋅⋅佐川 茜
ギャンブルに染まって行く
夫とやっと離婚できて
住む所も仕事も変えて
今は、一人で気ままに
暮らしている。
実家は、兄夫婦が
両親と暮らしているから
帰ることもできないし
帰るつもりもなかったけど。
元夫と結婚する時
両親も兄も反対だった
それを無視して結婚しての
離婚だから
ほら、みたことか?
と、叱られた。
だから、実家からも離れて
お気楽な独身生活を送っていた。
そんな時に
同窓会の案内が届いた。
わぁっ、懐かしい。
旭·····太田 旭 来るかな?
私が付き合った中で
唯一の優良物件だった旭。
イケメンで優しくて。
来なかったら
来なかったで皆とワイワイ
やればよいと
当日、少しおしゃれして
会場へと向かう。
「旭か?やっと来たな!」
男性陣に言われてる人物を
振り替えると
旭は、あの頃より
大人の男性になっていて
私は、ドキドキしていた。
旭は、皆と乾杯して
かなり飲んでいた。
私もその輪に入り
いつのまにか
旭の横に座ると
「⋅⋅⋅⋅えっ、茜?」
と、言われて
二人で、色々話す。
旭は、結婚したが
「子供が出来なくて
自分の親に色々言われて
息がつまる。
自分だって欲しいけど
一人で出来るわけない。」
と、言うから
「試してみる?」
と、言うと
旭は、
「妻を愛しているし無理だ」
と、言った。
何よ!意気地無し
じゃ、初めなら言うなよ!!
と、思いながら
旭から離れて
女性陣の元へと戻り話す。
独身の人
バツイチの人
既婚者
中には、バツ3の人とかいて
話しはつきない。
誰からか
学校に行こう、となり
学校のグランドで呑んで
騒いで⋅⋅⋅⋅⋅
気がつくと
かなりの人がダウンしていて
解散する事に、
歩ける人が、二、三人だったから
振り分けて送る事にした。
私が送る中に旭もいた。
実家近いし仕方ないか
と、思いながら
皆を送り
旭が気持ち悪いと言い出して
私のアパートへ寄るしかなくて
「旭、大丈夫?
ほら、吐いても大丈夫だよ。」
と、言うと
「ごめん、紬。
ありがとう。」
「私、紬じゃないよ。」
「えおっ?あっ、茜か?」
と、言うと旭が倒れそうになり
支えるように体に腕を回すが
大の男を支えられるわけなく
そのまま二人で倒れてしまい
「奥さんと間違わないでよ。」
と、言うと
「間違ってない。
あいつ子供出来なくて
お袋が煩いんだ。」
と、ぶつぶつ言うから
私は、無理やり旭の唇にキスをする
旭は、一瞬引いたが⋅⋅⋅⋅⋅
「いいの?」
と、訊ねると
旭は、何も言わずに
私を見てからキスをした。
高校の時とは違い
力強い旭の抱き方に
気持ちよくて何度も抱かれた。
避妊はしなかった。
赤ちゃん出来たら、
旭と一緒に子供を育てたい。
奥さんには出来ないんだからと。
私は、安易に考えていた。
だが·······
朝、目を覚ますと
旭の姿はなかった。