もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい

黙って帰った旭に対し
呆れと寂しいさと虚しさ
そして憤りを感じた。

だが⋅⋅⋅⋅⋅
旭との営みは、気持ち良かったなぁ
と、思う頭を振りながら
部屋の片付けや洗濯をする。

それからも通常の生活を送る

私は、元夫と離婚してから
スーパーで働いている。
事務員だが、忙しい時は
品出しやレジにも入るからか
おばさん達や会社からも
重宝されていた。

私としては、働く事が
好きだし苦にならないから
良いのだが。

旭との事があってから
ひと月過ぎたが
月の物がなく
身体が怠いし
胃の調子も悪い

はじめは気に止めてなかったが
私は、28日周期で
わりときちんとくる。
取り敢えず、検査薬を買って
調べて見る。

翌朝、少し遅れて出社することを
連絡して病院へ向かう。

やはり、妊娠していた。

エコー写真をもらった
私の中で
トクントクンと
小さな、小さな点が動く
産みたい、いや絶対に産む。

旭も旭の親も
子供を欲しがっていたのだから
喜んでくれるだろう。

だが、旭は既婚者だ。
嫁をどうするか⋅⋅⋅⋅⋅⋅

旭が認めない時を考えて
引っ越しをしたい
広い所へ
引っ越し費用は、
出して貰おうと考えて

なんか言うなら
新しい住まいの家賃も
払って貰おう

元夫のギャンブルの借金で
預金も殆どなかった。
慰謝料も払えるような人では
なかったから

私は、何も要らないから
1日も早く離婚したかっただけ。
元夫の両親から
少しでもと返してもらった
お金は、大切にとっている。

働ける間は働くが
しばらく働けない時期もあるし
子供を育てるのには
お金がかかるはず。
認知は必ずしてもらおう。

私は旭の名刺を見ながら
考えていた。
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