もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
9章 義母入院
✮✮紬SIDE
旭と離れて二ヶ月が過ぎた。
私の中で何も決まらずにいた。
結月も大事な事だから
焦る必要はないと言ってくれるが、
他の人を抱いた旭と
今までのように
一緒に生活が出来るのか⋅⋅⋅⋅⋅
はぁ⋅⋅⋅⋅⋅⋅
⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅無理だ⋅⋅⋅⋅
でも⋅⋅⋅⋅⋅と⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
繰り返す毎日
そんな時に太田のお義母さんから
連絡があった。
「紬さん。
あのね、ぎっくり腰をして
今、病院なの。
悪いけど、
私の着替えとか持ってきてくれる?」
と、いつもの義母の勢いはない。
「えっ、お義母さん
大丈夫ですか?
今から行きますから
待っていて下さい。」
太田のお義母さんからの電話に
驚いてしまい。
行くと答えてしまったが
良かったのだろうか⋅⋅⋅⋅⋅
旭のマンションに行くのは嫌だが、
お義母さんの家の鍵は、
あそこにしかない。
結月に理由を話してから
alkuを出た。
マンションの中を
あまり見ないようにして
鍵を持ちだす。
ソファーからラグの上から
洗濯物か汚れ物か
わからないが、溢れていた
キッチンも、やまずみの食器
ゴミの袋もあちこちに
それでも、触る気にならずに
玄関の鍵をしめて
マンションを後にした。
それから、お義母さんの家に行き
カバンに着替えをつめる
どのくらいの入院になるのか
わからないが、
四、五日分準備して
お湯呑みやはし、
タオルやバスタオルは
alkuから買ってきた。
タオル類は、
洗ってないからお義母さんの
家のものも持って行く。
後の足らないものは
病院の売店で買えばよい。
病室に着くと
お義母さんは、
横を向いて寝ていた。
着替えを片付けて
院内のコインランドリーで
タオル等を洗ってから
お義母さんの着替えを手伝う
「あ~あ、気持ちよくなった。
紬さん、ありがとう。
病院の服は、落ち着かないわ。」
と、嬉しそうに言うお義母さんに
「お義母さん。
何か必要なものありますか?
買ってきますよ。」
と、言うと
「大丈夫よ。
ありがとう。
あっ、旭に連絡してないの。
紬さんから言っておいてくれる?」
と、言われて
えっ、と、どうしょうかと
考えていると
ちょうど、先生がみえて
症状の説明を受けた。
痛みが軽くなったら
退院してよいとの事だった。
義母が今、一人で暮らしている
事を考慮されたみたいだ。
入院中は、
リハビリと痛みを減らす注射、
まだ歩けないので管もついていた。
付き添いは要らないと言う事だったが、
紬は、毎日病院へ通った。