もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
14章 嘘
結月に、
もう、佐川さんにあまり関わらないように
言われた。
まもなく佐川さんも仕事に復帰すると
言われていたから
大丈夫だと
紬は、思っていた。
佐川茜さんと言う方は、
紬の周りには、
いないタイプだ。
「お帰り。」
私より早く帰っていた旭が出迎えくれた。
「ただいま。
ごめんね、遅くなって。」
「大丈夫だけど。
どうかした?」
「ん?」
「なんか、元気がない。
疲れたんじゃないのか?」
「疲れた顔してる?」
と、旭と話しながら
リビングに入り
食事の準備をする。
朝のうちに夕飯の準備は済ませているので
温めたり、不足分を買い足したりするだけ
旭が私に訊きながら食器を並べて
くれる。
ご飯を食べてお風呂に入り
旭は、ビール
私は、紅茶を飲みながら
ゆっくりする。
その時に佐川さんの話を旭にした。
旭には、名前は伝えていない。
お店のお客様の個人情報だから。
葵君の事も。
話している時に
旭の顔が変わった様に見えた。
「紬、帰りは俺が迎えに行くよ。」
と、言いだして
私の事を心配してくれたんだ。
と、思った。
その夜、旭は、
私を抱きしめて眠りについた。