もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
18章 どうして····

✮✮話し合い


紬さんにどんなに恨まれても
葵を含めて先を見極めないと
三人が動けないと思い
里子は、心を鬼にして
「半年の約束したでしょ?
やるしかないの!!
それであなた達は
今後どうするのかを
はっきり決めないと。」
と、旭に強く言った。

旭は、その言葉に流される用に
葵を中心にしたこの歪な生活を続け
約束の半年が過ぎた。

結果を踏まえて話をする。

茜は、
「私は旭と
このまま生活を続けて行きたいと
思っています。
葵も旭にも慣れてきましたし
旭のいない生活の中でも
旭を探しています。」
と、正直な気持ちを伝えた。
「茜さんは、こう言っているけど
あなた、旭はどうなの?」
と、母親に言われて
「確かに葵は、可愛い。
だが、茜とやっていくつもりはない。」
と、言うと。
「茜さんを妻だとは思えないのね。」
「ああ。」
と、答える旭に
落胆している茜に里子は、
「私の意見も良いかしら。」
と、二人の顔を見る。
「私も葵君が可愛い。
それに茜さんには、ご両親もいないし
子育てに協力してあげたいの。
茜さんが良ければ、
ここで一緒に暮らさない?
旭は、葵君に会いたいときは、
連絡してここに来たら良いし。
茜さんの今のマンションの荷物は、
ここに運んでも
マンションでもよいし。
茜さんが、新しいパートナーを
見つけてやって行くなら
それは、それで良いし。」
と、言い
「考えてみて」
と、伝えると
茜は、
「旭は。
どうあっても
私とはやって行くつもりは
ないんだね。
葵を認知するつもりも。」
と、訊ねる
「ああ。」
と、答える旭。

茜は、落胆したが
「太田のお母さんは
葵のお婆ちゃんになります。
私は、この先も仕事は
続けて行きたいと
思っていますから
葵共々、お世話になっても
良いですか?」
と、言うと
「他人様に説明が出来ないけど
遠縁として保育園にも
挨拶して送迎もするわね。」
と、里子は伝えた。

旭としては複雑ではあるが
今後の事を含めて
双方の弁護士さんと
四人で話す事になった。
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