もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
紬は、アメリカから帰って来た時
「どうした?何かあった?」
と、訊ねると
驚いた顔をして
「えっ、なぜ?」
「ん?なんだか凄く穏やかな顔を
してるから。」
「うふふっ、結月って凄いね。
私より私がわかってるかも。」
と、笑う紬にホッとする結月に。
「聞いて欲しい事あるの。」
と、言う。
その時に
買い付けの話しや
懐かしい人に会ったのと
相馬伊織の話をした。
もちろん伊織の連絡先を
結月に知らせて欲しいと言われた事
を含めて。
その日の内に結月は
相馬君の連絡先を登録して
メールをした。
その時
《久しぶりだな。
紬の事頼む。
何かあれば直ぐに連絡くれ。》
と返信が来て
笑ってしまった。
それからは、相馬君が入って
紬の今後を弁護士である結月の夫の
健太さんに任せる事が決まった。
紬が、ずっと結月と健太さんに
助けられて、これ以上迷惑かけたくないと
考えていた事を知り
結月に凄く叱られた紬
「もう、相馬君。
なんでも話してしまうから。」
と、言って四人で笑った。
伊織は、テレビ電話での参加だが。
紬の離婚について
・紬と旭が暮していたマンションは
旭が支払いのほとんどをしている為
紬は要らない。
・共有財産の通帳は、旭に渡し済み
・慰謝料を旭と茜と里子
各々に請求する
茜や里子には請求しなくても、と
紬か言ったが、結月、健太、伊織に
人を傷つけると代償が伴うと
言うことを知らないと行けない。
その金額と書類は健太が作る。
・紬やalkuに近づかない
という書類を作成する事も。
伊織は、結月と健太さんに
ずっと紬を守り助けてくれた事に
お礼を伝え、今後その役目を
自分に託して貰えないかと
お願いした。
結月は、伊織が
未だに独身で紬を想っていることに
驚いていたが
高校、大学時代の二人を思い出し
伊織となら紬は幸せになると思った。
嫌いで別れたわけではない二人
お互いがお互いの将来の為に
身を引いたのだ。
似てる二人だ。
だが、この時に
太田家との今後について
健太さんに一任することを
決めていて良かった。
これは、伊織が言い出した事だ。
人の良い紬を守る為に。
そばでは結月が守れるが
法的な事では、健太さんにしかできないと。
だから、今回の入院等も
健太さんが動いた。
伊織は、健太さんに仕事の調整をして
戻ります。
と、伝えていた。
まだ、離婚していないから
表だって伊織が動くのは難しい。
その上、紬がまだ
伊織の気持ちを知らないから。