もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい

✮✮紬SIDE①


健太さんと結月が帰宅してから
【伊織、私はもう大丈夫だから
アメリカに戻って良いよ。】
と、言う私に
【なぁ、紬。
お前、俺が帰っても良いのか?
寂しいとか、何もないのか?】
と、言う伊織に
【えっ、だって。
伊織が忙しいのわかっているし
私の為にかけつけてくれて
本当に申し訳なかったと·····】
と、話していると
【わかった。
わかった、紬の気持ちも。
帰るよ、明日にでもな。
今日は、色々聞いて疲れただろうから
早目に寝ると良い。
じゃな、お休み。】
と、言うと伊織は病室を出て行った。

一度も····振り返る事なく·····

えっ、私·······?

一人残された部屋で
  ぼぉっとしていた。
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