もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
「すみません、和美さん。
明日、太田さんの奥さんの
弁護士さんから
呼ばれてまして
葵をお願いできませんか?」
と、話すと
「それは、全然いいけど。
奥さん側の弁護士さん?
何かあったの?」
と、言われて
昨日の出来事をはなした。
和美は、驚いていたが
「早く、意識戻るといいね。」
と、言ってくれたから
私も
「はい。」
と、答えた。
まさか、紬さんが倒れるとは
思ってもいなかった。
私は、私と葵の事しか考えていなかった。
高橋弁護士の提示された金額は
払えないわけではない
前の旦那の両親から
もらったお金を預金していたから。
葵に使いたいと思っていた。
高橋弁護士の事務所から
旭のお母さんに断って
葵を和美さんのお宅に迎えに行った時に
和美さんにも書類を見てもらった。
和美さんは、私が紬さんにした行為を
「やりすぎたね。」
と、言ったが
「先生に相談してみたら」
と、言ってくれた。
翌日、夕方早退して先生の元へ
先生からは、
「きっと、まだ、何かしてるのでは?」
と、言われて
店に押しかけた時に
ちょうど迎えにきた浮気相手の事を
ほら、パパが迎えにきたよ
と、息子に言った事を話すと
「これぐらいで済んだと
思った方が良いてすね。」
と、言われて
先生の前で書類に署名して郵送した。
振込は、明日の昼休みにします。
と、伝えた。
紬さんは、何も悪くない
悪いのは、旭と私と旭のお母さんだ。
当事者になると
そんな簡単な事もわからなくなる
旭は、紬さんとの離婚届を
どうしたのだろうか?
もう、旭に対して
好きなのかさえも
わからなくなっていた。