もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
22章 幸せ☆☆

【亜希翔 ( あきと )
走ると危ないし
電車の中は走らない。】
【だって、パパ。
アメリカの電車と違うよ。】
【捕まえた。】
【キャッキャッ。パパ凄い。】
と、亜希翔を抱いてこちらに
歩いてくる伊織

【亜希翔、捕まったね。】
と、私が言うとニコニコ
パパ大好きな亜希翔が
【クスクスっ、ママ、バボちゃんは?】
と、お腹のいる赤ちゃんへ

【うん。電車が不思議なのか
じっとしてるよ。】
本当にいつも、ぐにゃ、ぐにゃ
痛いくらい動くのに
電車に乗ったとたん
動きが止まった。
お腹にそっと触ると
【本当に大丈夫?
お腹はってないか?】
と、伊織
【うふふっ、うん。
大丈夫だよ。
ごめんね、亜希翔を
任せっぱなしで。】
【全然。中々、ゆっくり
亜希翔と遊べないから】
と、亜希翔の頭を撫でながら
言う伊織に亜希翔は
とても嬉しそうだ。
【パパ大好きな亜希翔は
少しパパ不足みたいだったから】
【ごめんな。亜希翔。】
と、言うと亜希翔は
【パパ、お仕事でしょ?
ママが亜希翔の為にパパは
頑張ってるんだよって。
亜希翔は、ママもバボちゃんも
いるから大丈夫。】
【そうか、ありがとう。】
と、言いながら亜希翔の頭に
キスをする伊織
私を見てから
【ありがとう、紬。】
と、言いながら耳元で
【俺は、紬不足】
と、言うから
真っ赤になってしまう。

悔しいかな
言い返せない
自分も伊織不足だったから
【わたしも····】
と、そっと言うと
ハァッと伊織が息を呑みながら
私を見たから笑ってあげた。


✜✜ 三人の会話は、英語と日本語
  交じりです。
  【 】こちらを使います。
        Mamo ✜✜
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