もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
伊織の部屋は
ああ〜っと、ぐちゃぐちゃ
きれい好きな彼には
珍しい······
伊織は、
【適当に座っていて】
と、言って脱衣場に消えていった。
その間に
私は、キッチンにある食器を洗い
アルコール類のゴミを分別し
リビングは、ソファーの上
服を片付け洗濯機を回す。
ちょうど終わる頃に
伊織が上がってきた
こざっぱりしていた。
【片付けてくれたんだ。
ごめん、ありがとう。】
【ううん。少しだけだよ。】
【いや、綺麗になってる。
紬もシャワー浴びて。】
【えっ、あっ、うん。
じゃ、借りるね。】
と、言って自分のキャリアケースを
持って脱衣場へ。
その間に
伊織は、アパートメントの近くの
コンビニへ行き
紅茶とミネラルウォーターを買った。
紬は·······
今日?伊織と·······大丈夫かな
と、思いながら
部屋着を着てからリビングへ行くと
伊織からミネラルウォーターを
渡され一口飲む
【ごめん。
無理矢理連れてきた上
掃除までさせてしまって。】
と、言うから
【大丈夫だよ。
掃除した内に入らないよ。
でも綺麗好きな伊織には
珍しいなぁとね。】
と、言うと
【紬、シャワーした。
何回も身体も頭も洗った
髭も沿った
抱きしめても良い?】
と、言われて
真っ赤になりながら頷くと
伊織は、私を抱きしめ
私の首元に額をつけて
【紬だ。本物の紬だ。】
と、何度も私の名前を呼ぶ伊織に
私も伊織の背中に腕を回し
【伊織の匂いだ。】
と、言うと
伊織は、クスクス笑いながら
【お前な·····】
と、言いながら
優しいキスをする
何度も、何度も啄むように······
そして
【紬が、欲しい。】
と、言う伊織に
【あの頃の私じゃないよ。】
と、言うと
【変わらないよ、紬は。】
と、言いながら
私を抱き上げるから
【きゃっ】
と、伊織の首に腕を回すと
伊織は、ニヤリとして
私にキスをする。
寝室に着くと
【紬、ドア開けて。】
と、言われて
ドアを開けると
ダブルベッド?大きい
クローゼットに照明ランプがあり
伊織らしい部屋だ。
こんな大きなベッドに一人で寝てる?
そっと私をベッドにおろしてから
【このマンションに女性を
入れたのは、紬だけ。
紬しか考えてないから。
正直、もう止めようと
何度も、何度も思った。
紬が結婚したと聞いた時も
狂いそうになるくらい
紬の旦那になった人が羨ましかった。
憎かった、苦しかった。
でも、この俺の部屋の
ベッドの上に·······紬がいる·····
奇跡みたいだ。
愛してる·····愛してるんだ····
ずっと、側にいて欲しい。
紬、相馬になって欲しい。】
と、涙を溜めながら話す伊織
こんなに、こんなにも想ってくれて
【沢山、たくさん
待ってくれて、ありがとう。
バツイチの私で良いのか
わからないけど。
私も伊織と一緒にいたい。
伊織の人生に私を置いて欲しい。
だから、相馬 紬にしてください。】
と、言うと
伊織は、私のおでこに自分のおでこを
つけながら
【言葉がでない。
だけど、改めてきちんと
プロポーズはするから
今、俺の腕の中に紬が
いることを確認したい。】
と、言われて
部屋着を脱がされ
伊織も脱ぎ
沢山のキスをされ
身体中を翻弄されて
久々の行為に頭が真っ白に
なっていると
伊織が入ってきて
【····んっ·····ゥン······】
【うっ······んんっ····
たまらっ····ないっ·····】
加速していく伊織に
ついて行くように伊織の首に
腕を回す。
伊織は
【避妊はしない。】
と、言って
何度も·····何度も·····
私を翻弄していく
カーテンの隙間から
外の明るさが見えた頃
やっと、私達は眠りに着いた。