もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい

目が覚めた時
伊織が私を見ている目と合い
恥ずかしくなり
布団に潜ると
【おはよう、紬。】
【あ〜、伊織、おはよう。
あの、あのね
がっかりさせなかったカナ?】
【ん?全然。
まだ、足りない位。】
と、言いながら
私の太ももに自身を当てる伊織に
思わず顔を出すと
チュッとキスをされて
そのまま、また、伊織に翻弄されて

指一本も動かせないぐらいに
ぐったり·····

同じ年なのに
どうして?と、思っていると
【そりゃ、鍛えてはいるけど
紬だから·····
何度でも抱きたい。】
と、言われて
えっ、声が漏れてた?
と、思っていると
伊織にクスクス笑われて
【顔にでてる。
まあ、長い付き合いだから
わかる事もあるけどな。】
と、言うから
【ずっ、ずるい】
と、言うと伊織は声を上げて笑い
私を抱きしめて
【本当に幸せだ。】
と、言うから
【私も。】
と、伝えると
またまた、組み敷かれるから
【伊織、もう無理だから。】
と、言うとがっかりした顔をするから
【あ〜っ、ヨルには回復するカナ?】
と、言うと、パァッと微笑むから
駄目だ、負けてると思ってしまう

それから、シャワーを使い
着替えたら、伊織が朝食の準備を
してくれて二人で食べた。

伊織は、カルロスさんから
使い物にならないから休むように
言われたらしい。

私も結月に
《伊織と話してみる。》
と、ラインしていた。
携帯をみると
《相馬君を怒鳴り散らしておいた。
私の大切で大事な紬には、
幸せになって欲しい。
沢山話しておいで。》
と、来ていたから
伊織をみると
【くろ、高橋?
凄い剣幕だった。
どんな気持ちで紬が
大切な店を私に任せてきたのか
自分の事ばかりしか考えてなくて
すまん。】
と、言うから
紬は、首を振りながら
伊織を抱きしめた。

旭にでも、こんな風に自分から
くっついて行く事はなかったが
伊織には、ずっと触れていたい
不思議な感覚だ。

そんな私を伊織は
直ぐに抱きしめてくれた。

34歳にもなる大人な二人が
初めての恋みたいに
ベタベタしているのは
可笑しいのかな?
【俺は、少しも離れたくない。】
と、言うから
【私も。】
と、言って、二人で笑いあった。

少しだけ、二人で外に買い物に
出掛けて、
伊織がホテルをキャンセルするように
言うから、そのようにした。

それから、二人で夕飯を作り
二人で食べて
ゆったり過ごす。

今後について伊織から
相談があった。

伊織は、
・私にアメリカに来て欲しい事。
・日本のお店は、結月か別の方に
 任せられないか、と。
・伊織の両親は日本にいるけど
 会って欲しい事。
・紬の両親のお墓参りに行かせて欲しい事。
・伊織は、永住権を持っているから
 紬にも取って欲しい事。
一日でも、もう離れていたくない
と、言う伊織に
私も同じ気持ちだけど。

alkuは、父と繋がる店だ。
結月とも相談したいと伝えると
【ごめん。大切な店なのに。
余裕もない、自分勝手な男で
すまん。】
と、言うから
紬は、伊織の頭を撫でて
【私も、離れたくないから
ちゃんと相談してみる。】
と、言うと
伊織は、沢山のキスをしてきて
私達は、またまた、甘い時間を
過ごした。
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