もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい

小さいがリフォームしてシャワーを
取り付けていたから
順番で使い
早目に寝る事にした。
【本当は、抱きたいけど
明日の為に我慢する。】
と、言う伊織に抱き締められながら
眠りについた。

翌朝早く起き準備して
会場に向かう
伊織と別々に控室に入り
準備がはじまる。

一人で笑っていると
「楽しそうですね?」
と、スタッフの方に言われて
「はい。あっ、いえ。」
と、言うと
「では、準備をはじめます。」
と、言われて
「宜しくお願いします。」
と、伝えた。

実は·····
会場に入ってからも
伊織は私から離れなくて
控え室も同じで良いと
騒いで受付のスタッフの方を
困らせていたのを·····
笑ってしまったのだ。

私はメイクの担当の方に
年なのに
そんな事を感じさせない程
綺麗にして頂いた。

少しすると
結月と健太さんが
控え室に来て
結月は、
「綺麗。本当に綺麗だよ。」
と、言い涙を流すから
「ありがとう、結月。」
と、言って二人で抱き合いながら
「結月と健太さんが
居てくれたから
今の私がいます。
いつも私を助けてくれて
護ってくれて
本当にありがとうございます。
結月には、また迷惑をかける事になり、
健太さんには本当に
申し訳なくて。」
と、言うと。
「バカッ、紬。
そんな事、思っていたの。
私も健太も、紬の幸せが一番なの。
相馬君に大事にしてもらって
幸せになるんだよ。
アメリカと日本で離れて
寂しいから必ず連絡してよ。」
と、私の幸せを願ってくれる
結月に私も涙が溢れる。

そんな私をフワリと抱き締める
伊織······
【高橋、健太さん
紬をずっと守ってくれて
本当にありがとうございます。
やっと、本当にやっと
俺の手の中にいれた紬です。
必ず、紬を幸せにします。】
と、言ってくれた。
「本当にお願いよ。」
と、言う結月。
「本日は、おめでとうございます。
末永く幸せにね。」
と、結月を抱きしめながら
健太さんは言ってくれたから
【【はい。】】
と、二人で返した。

そんな私達を相馬のご両親は、
温かな目で見てくれていた。

私達の日本での式は、
教会の中で厳かなに
行われた。
伊織と私は、神父様と
家族、友人の前で
永遠の幸せを誓った。

それからは、
相馬のご両親と
相馬の親戚の方々
結月と健太さんと
結月の姪っ子と友人の子
と、美味しい料理を楽しく
頂いた。

結月の姪っ子ちゃんは、
大学に進みながら
お店でバイトをさせて欲しいと
言ってくれて
勉学に無理をしないように
話してからお願いをした。

後一人は、結月が面接をして
決める事に。

私達は、その日
ホテルに宿泊した。

伊織は、
【まだ、信じられないんだ。
紬が、俺の奥さん?って】
と、少し辛そうな、
少し恥ずかしそうな

そんな伊織に近づき
伊織の頬を両手で包み
【大好き。
ずっと、ずっと、一緒にいてね。】
と、言いながら伊織の唇に
チュッとキスをすると

一瞬、力が入った伊織が
真っ赤になりながら
【俺は、愛してる。
離れなない。離すもんか。
やっと、やっと、
俺の願いがかなったんだ。
紬に嫌われないように頑張るから。】
【ううん。頑張らなくて良いよ。
そのままの伊織が良いの。】
と、言うと
伊織は、優しい眼差しで
私にキスをしながら抱き上げて
ベッドの上へとそっと下ろし
上から私を見つめて
【愛してる。】
と、言い
沢山のキスをする
シャワーをと思っていたのに
伊織に翻弄されて
何度も絶頂へと導かれ
意識を失った。

温かく、ゆらゆらとする感覚に
目を覚ますと
湯船の中で
伊織に後ろから抱き締められていた。
【おはよ。】
と、言う伊織に
【···お···はよっ····】
掠れた声で、やっと言うと
【ごめん、無理させた。】
と、言う伊織に
【···むり···させた···とは
   思って···いたん···だ···クスクス】
【紬が隣にいると歯止めがきかなくなる。】
と、真顔で言うから
こちりは、赤面してしまった
【伊織、今はもう無理だけど
体力つけるね。】
と、言うと
【ばかっ。そんな事言うと
調子にのるぞ。】
と、言いながら
私の手を取り唇を寄せて
【幸せだ。】
と、言うから
【うん。】
と、答えた。

その日は、結月と健太さん夫婦と
食事をして相馬のお家に泊まり
翌日には、渡米した。

あちらで、伊織の知人、会社関係
私の知人達で簡単なパーティを行う。
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