もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
✰✰日本へ
日本とアメリカで式を挙げてから
直ぐに妊娠がわかり
無事に男の子を出産した。
相馬のご両親は、
驚きと嬉しさを交えながら
アメリカへと来てくれた。
お義母さんは、
残って私と赤ちゃんの
そばにいると言ってくれたが
お義父さんが心配だったから
一緒に帰国してもらった。
亜希翔( あきと )
3000グラム
元気な産声を上げてくれた。
旭の時に出来なかったから
正直、諦めていた。
だけど、元気な亜希翔の
声を聞いて涙が溢れた。
そんな私を伊織は
抱きしめてくれて
【ありがとう。】
と、言ってくれた。
亜希翔は、3歳。まもなく4歳になる
初めての飛行機
初めて日本の電車に乗って
大騒ぎをしている。
実は、結月と健太さんに
待望の赤ちゃんが生まれて
3人に会いに日本へ。
私の事を心配する伊織に
お世話になって二人なんだから
と、半ば脅して日本へ。
私は、今六ヶ月の妊婦。
だから、伊織は心配でたまらないみたい。
亜希翔は、お腹の赤ちゃんを
バボちゃんと言って
喜んでいる。
一度、相馬の家に行き
それから、結月達の住まいに
行く予定だ。
亜希翔は、大好きなパパとの
旅行にハイテンション
興奮してか
電車の中でウロウロ
伊織が追ってくるのが
嬉しいみたいだけど。
でも······
【亜希翔。他の人の迷惑になるよ。】
と、言うと
【はぁ〜い。】
と、言ってパパを振り向き
笑っている。
本当に·····パパっ子なんだから。