もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい

✩✩旭SIDE①


母親の嫌みがてらの電話で
俺の嘘が紬にばれてしまった。

母の孫、孫の催促に
嫌気がさしていたのは、
本当だ。

俺だって、いずれは
子供も欲しい。

でも、何をやっているんだ。
どうして、茜を抱いてしまったの
だろうか?
茜に対して気持ちは
全くない。

本当に紬だけを愛している
なのに⋅⋅⋅⋅⋅⋅

平気な顔で平然と嘘をつくんだね
と、言った紬の顔には
悲しみと怖さと落胆が見えた。

俺と一緒には
居れない······
居たくない·····と
紬は、マンションを出て行った。

このマンションは、
俺と紬で、沢山の物件を見て回り
二人ともが、気に入り決めた
マンションだ。
15階建ての12階で3LDK
景色もとても良く紬は
それも気に入っていた。

俺の会社にも駅一つで便利だし
紬の経営する雑貨屋にも
駅一つで近い

紬は、雑貨屋をやりたいと
大学は、経営を学び
高校、大学と海外にも行き
勉強していたと。

紬の両親、特にお父さんは、
紬を溺愛していて
お父さんが、
援助して土地を購入してくれたと。
建物の代金は、紬が今返済している。

紬の店は
雑貨屋alku(アルク)
OLや学生に人気で
紬の仲良しの結月ちゃんと
二人で切りもりしている。
忙しい時は、バイトの子も入るが。

毎日、メールもLINEもするが
既読になることも
返信もない
alku(アルク)にも行くが
結月ちゃんに
「今は、無理ですよ。」
と、言われ帰される。

それでも俺は、
紬は戻って来てくれると
思っていた。

だが、紬をもっと
傷つける事になる⋅⋅⋅⋅⋅なんて⋅⋅⋅⋅⋅
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