もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
川越 晶と入籍をして
川越 茜
川越 葵となった。
晶は、茜や葵を本当に
大切に大事にしてくれるが
自分が幸せだと思えば
思うほど、紬の事を考えてしまう。
晶は、そんな茜に
いつも寄り添っていた。
言葉は、かけない
茜自身が乗り越えないと
行けないから。
ただ、紬さんの元気な姿を
人目でも見れたらと思っていた。
そんなときに
茜が立ち止まる
顔も悪い
なぜ?と思い見回すと
綺麗な女性が二人
オープンテラスにいた。
茜?と言おうと·····
茜がそちらに動き出し
慌てて後を追うと
やはり·····紬さんと言う方だった。
非礼を侘びていると
紬さんのご主人から
話がされて
紬さんからも
過去に囚われないで
自分の幸せを大切にしましょう。
と、言って貰い
お礼を伝えて
その場を後にした。
本来なら接触禁止令がでているから
会うのも話しかけるのも
駄目だが。
茜は、涙を流していたが
その顔は、つきものから
外れ柔らかな顔になっていた。
まだ、罪の意識はあるだろうが
紬さんのお腹が大きかった事と
ご主人が抱いていたお子さんが
紬さんに似ていたから
ご主人との子供であろうと思い
それが、とても嬉しかったようだ。
晶は、そんな茜を抱きしめて
「良かったね。」
と、言うと
茜は、何度も頷きながら
「晶、ありがとう。
こんな私をいつも見守ってくれて。」
「あたりまえだろ?
俺の大事は大好きな奥さんなんだから。」
と、伝えると
「うん。私も大好き。」
と、言うから
「じゃ、今晩仲良ししようね。」
と、言われて
真っ赤になる茜の手を引いて
「葵に会いたくなったから
帰ろうか?」
と、言うと
「うん。うん、ありがとう。」
と、言い
川越の実家に戻る事にした。