灼けるような恋の先。
「はぁー、きつ…」
数時間、小汚いどころじゃない汚いオジサンとヤり続けてようやく解放された。
独りよがりで痛いばかりのくせに調子に乗ったやつだったわ。
おかげであちこち痛い。
避妊もせずにバンバン中に出しやがるしほんと最悪汚ぇ。
そんな最悪の状態でスマホを見ると膨大な数の樹からの着信にげんなり。
絶対怒ってんじゃん。
怒ると手が付けられないほど暴れるから大丈夫かな、なんて心配しながら家に帰ると
既に樹は帰っているようで靴があった。
「ただいま」
リビングに入って声をかけると、電気もつけず暗闇の中ソファーに座ってスマホを弄っている樹は私を睨みつける。
「手間かけさせやがって、なにやってた」
「ちょっと」
怒な樹にはぐらかそうとしたけどそれは叶わなかったようだ。
樹は私の顔を鷲掴みにして声を荒らげる。
「知ってんだぞ!!!お前俺の女のくせに来たねぇ男の相手したらしいな!!!」
「……したよ」
「ふざけんな!!俺の格まで落ちるだろうが!
なんのためにお前に汚ぇ男の相手させてねぇかわかんねーのか!!お前も売り飛ばすぞ!!!」
頭にガンガン響く声で怒鳴られて、私は抵抗する気も反抗する気も起きない。
「過去は何んもわかんねぇ気味悪い女の唯一の取り柄の顔面なんだからそれ以上その面汚す前に言うこと聞け!!!」
「……ごめん」