灼けるような恋の先。
変えたい
晄が去ってから私も家の方に帰り
朝方になるまで樹は帰ってこなかった。
「菫〜ただいま〜」
朝方にそんな間延びした声が聞こえて出迎えると、キレていたのが嘘かのような穏やかな顔に密かに安堵する。
「おかえり、遅かったな」
「あー、まぁなー」
玄関で靴を脱ぐなりそのまま私の服の中に手を入れて触ってきた。
それを断る負けでもなく受け入れると、樹の指が私の中に入ってくる。
「ちょ、ここで?」
「我慢できねぇ」
「ん…っ」
器用にキスしながら私の服を脱がせて気づいたら床に組み敷かれていた私。
「あ、ちょっ…まっ」
こんなに余裕なく盛ってくるのが初めてで戸惑いつつもその中に快感をちゃんと見つける私の身体。
「何だかんだグジュグジュ濡れてんじゃん」
「そういうこと言うなっ、ん…」
「もうお前俺だけに夢中になれよ、狂うほど俺の事好きになれよ」
落ち着いたとはいえ、私の昔を知る人が来たのはそこそこ響いてるのかそんなことを言って私の中に押入る樹。
「あっ、も…もっとゆっくりしてっ」
「激しいの好きなくせに」
「ん〜〜〜っい、くって!」
いつもより激しくおかしくなるほど止まってくれない樹に私は何度も何度も果てた。
イキすぎて訳が分からなく樹をただ求めたり、歯止めが効かなくてただ無我夢中で意識を保つのが精一杯だった。