灼けるような恋の先。
私はなんとしても樹をこのままに出来ないんだ。結婚するなら尚更。
「俺はお前のことすげー好きなのになんで言う事聞かねーんだよ!!
今日のあの男にあったから考えが変わったのか?そーなんだろ!!!あいつマジで殺してやる!!」
そう怒鳴って私の髪を持ったままブンブンと振り回されて痛い。
「私は樹に変わって欲しいんだ。
樹を犯罪者にしたくない」
髪を振り回されながら言葉を発する私への怒りの顔は消えない樹。
そのまま樹は何を思ったのか突然キスしてきた。
「っ!なに!」
「思いついた。妊娠すりゃお前も逃げらんねーだろ。何としても俺のものにするからな」
「妊娠って…子供を人を繋ぎ止める道具みたいに作るもんじゃないだろ!!」
「知らねーよ!菫がわりーんだからな!!」
樹はそう言って怒鳴ると近くにあったハサミで私の服と下着を切り裂く。
顕になった私の肌に自分のモノを押し付け、そのまま行為を始めてしまった。
「まっ、ちょっと!!やめろ!」
「やめて欲しかったら結婚すんだな!」
「それは樹があんな暴走しなくなったらするから!」
「だからそんなん無理に決まってんだろ!!」
無理だと決めつけないで少し冷静になればいいんだよ。
本当は優しい人間なの知ってるから樹は出来るよ。
そんな私の想いは全く届かなくて悲しい。