灼けるような恋の先。




それから1週間。



毎日ほぼ寝る時間もなく、樹が仕事に呼ばれた時だけ少しの間寝れるだけの休息でずっと体を繋げていた。



しかも逃げないように仕事に行っている時は紐で手足も縛られてるし。



御手洗も許可制。ご飯もほぼくれず、水は口移しだけ。


もちろん避妊薬も飲まないよう燃やされた。



もう辛くて立つほどの気力もなく、でも無限に際限なく絶頂を迎えさせられるからだは限界に近づいていた。






「は……ぁっ」



「いい加減観念しろよ!」






樹も流石に1日に何度もイクのは辛いのか精力剤みたいなのを飲んでいるのも見かけている。


もはやどちらが先に音を上げるかになってるんだけど、私は心も限界を迎えていた。




こんなに気持ちも声も届かなくて、体は繋がってるのにひとりぼっちで寂しい。


こんなに辛いことは無いよ。






「う…っ樹、やめて…」






死ぬより辛いかもしれない。


そんな限界を迎えた私はボロボロと涙が止まらなくなっていた。




初めて樹の前で泣いたのを見て、樹は動きを止める。






「酷いよ、寂しいよ。
レイプされた時より辛い。」



「菫」






レイプされたことがあるなんて知らない樹は驚いたように目を見張る。



それでも私の涙は止まってくれない。






「樹が不器用で本当は優しいこと…知ってるよ…。血を見せないようしてくれてるのも。
私を危険に合わせないようしてくれてるのも。
私はそんな樹が好きなのに…どうして…こんな」






胸が張り裂けてしまいそうで苦しい気持ち。





「2人で居るのに独りだよ、寂しいよ。
私を独りにしないで樹…」






身も心も限界の私の言葉に樹は体を離して私を抱きしめた。



その顔はいつもの落ち着いた顔だった。






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