灼けるような恋の先。
それからの樹は別人のようで、不安に駆られるように私を束縛して暴力振るうようになった。
ピアスは結局、両耳に2つずつ増やされて3つずつになった。
あとは鼻に1つ両眉に1つずつ、舌に1つ、下唇の下のとこに1つ、臍に1つ。
嫌だと暴れる私を抑えつけて開けられた。
あれから1週間、今日は突然彫り師さんの所に行って入れるぞとついさっき言われたのだが…。
「絶対嫌。
何をされてもそれだけはいや」
私はそう言って首を振ると、樹は近づいてきて私の首根っこを掴んで引き摺ろうとするが私も抵抗して柱に掴まる。
「もう予約してんだから行くぞ!」
「嫌!勝手に予約したのは樹だろ」
「言うこと聞けねーのか!!なんだ、やっぱり俺以外と関係持つつもりなんだな!!!」
違う、そう言葉にするより先に私の体は樹の蹴りによって壁に放り投げられていて衝撃で上手く気が吸えない。
「俺菫がガッツリ俺と同じく刺青入れて完成した後にめちゃくちゃにセックスしたいわ、俺のものにする絶対にどこにも行けないようにしてやる」
「や、やめて」
もう私の事なんて見てないような目で私を見る樹に髪を掴まれて引っ張られて、連れていかれた。