灼けるような恋の先。
それから数時間。
樹の気の済むまで行為は続き、終わった頃には私はクタクタに疲れ切ってしまっていた。
「これでわかったろ?俺と菫はラブラブなんだよ。
法律で夫婦にならなくてもこうやって一生一緒にいられるんだ」
くくくっと笑いながら2人…主に晄に言いながら服を着てどこかに行ってしまう樹。
残された私と晄とハルくんにはなんとも言えない沈黙が訪れる。
「ごめんハルくん。
私なんかのこと心配したからこんな目に遭わせて」
急いで服を着て、ハルくんに謝るとハルくんは首を横に振る。
「謝らないでください!菫さんこそお身体大丈夫ですか…?」
「私は平気慣れてるから」
樹に酷く扱われるのはいつもの事だし、むしろこんな私なんて酷く扱われて当たり前というか。
すると、それまで黙っていた晄がようやく口を開いた。
「許せねぇあいつ。
菫、その刺青とピアスと大量の痣はいいのかよ?納得してんのかよ?」
低い声でそう言う晄の縄をハルくんは解く。
「俺は!!菫に幸せになって欲しいんだよ!!!お前にそんな顔、して欲しくねぇよ」
私が一体どんな顔をしてるのかは分からないけどそんなに酷い顔なのか?
晄は心から苦しそうに顔をゆがめて私に抱きついてきた。
「頼むから、俺のとこに来てくれよ…」