灼けるような恋の先。
7章
遺品整理
樹と私は結婚した。
婚姻届を書いたら樹が役所に持って行って受理されたらしい。
周りの人達はおめでとうと笑ってくれて、期間限定だなんて言うことも無くありがとうで終わらせるしかなかった。
そして樹は結婚してから今までが嘘のように優しく穏やかになった。
クラブでもほかの仕事場でも暴力事件は起こさないし、私も殴られることもなくなり、平和な日々。
でもそれは樹が私が居なくなっても大丈夫なように意識的に仕事ばかりして私をあまり見ないようしてるからなのは気づいてるよ。
「っあ…い、いっく…!」
「まだだ!」
「まっ…ぁっ!!も、これ以上イけ、なっ…!」
結婚して約1ヶ月、今私は何度も何度も中を責められイかされ続けて快楽に溺れている。
半年という期間の中、樹は一生懸命仕事に没頭して私を見ないよう生活してるけどその反動でか夜は寝る暇もないくらい毎日私と繋がっているんだ。
私はクラブの空いてない日中に寝てるけど
樹は寝らずどこかに行ってるか、日中も私と繋がって激しく何度も私の意識が飛ぶほどセックスしているかのどっちか。
そんな生活が1ヶ月も続けば目の下のくまは凄いことになってて心配。
「灯とっ、俺!どっちが気持ち、いいんだ?」
「んぁっ…!そ、そんなのっ…」
奥をズンズンと突きながら私の答えに嬉しそうに笑う樹。
身体の相性はいいのだと思う。
何時間、何度行為をしても気持ちがいいくらいには。
それに灯の時は理性もお互いあって優しい行為だったけど、樹とはお互いに貪り合うみたいな欲を全て吐き出すみたいな気持ちの良さだけを求めて意識が飛んだりするくらいの行為だから全然違う。
今まで色んな人と仕事とかで行為をしたけど、これほど快楽だけを求める行為は樹だけだし。