灼けるような恋の先。




結局あの後気が済むまでヤッてお風呂でもお風呂上がりにも行為をして疲れ果ててしまった。




そんな私とは反対に樹は元気で浴衣をきて私の手を引っ張る。






「その辺の店回ろうぜ」



「めっちゃ元気じゃん〜」



「当たり前だろー、菫と過ごせる時間寝るの惜しいしな」






笑いながらそんなことを言う樹は少し切なげで、私はそれ以上何も言わず手を繋いで旅館の外に出る。




「なんか食いてぇな」



「なんかそこにたこ焼きもどきあったよ」



「もどきって何だよ?」



「さぁ?」






来る時に見た物を伝えると不思議そうな顔をされるが、もどきはもどきなんだ。



不思議な顔の樹とそのたこ焼きもどき屋さんに行くと、納得した顔で笑った。






「まじでたこ焼きもどきって店名かよ、うけるな」



「でしょ?たこ焼きではないんだろうね?」



「でも美味そうな匂いだな」






そんなことを言いながらお店でたこ焼きもどきを買う。



樹はノーマルにネギのせ、私は明太子ネギ。






「めっちゃでかくない?!」



「でけぇ!すげぇ!」






そう、パックを開けるとそこには迫力満載の大きなたこ焼きみたいなのが1つ入っていた。



たこ焼きを大きくしたみたいなやつ。






「うま!」



「美味しい!」






味もしっかり付いていて、美味しい。



旅行といえば温泉に美味しいもの。



こういうのはやっぱ楽しいな。

修学旅行もほとんど楽しめず終わっちゃったし…。






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