灼けるような恋の先。




面倒な集まりに早く帰りたい気持ちを抑えつつお酒をどんどん胃に流し込む私。






「飲みすぎじゃない?君」






黙々と飲み続ける私に突然後ろから声をかけたのはこれまた少しチャラそうなイケメン。






「おー!燈(ともる)遅いぞー!」



「えへへー、ごめんごめん仕事長引いちゃった〜!
あ、あとこの子俺狙ってるからヨロシク〜!」






燈(ともる)と呼ばれたチャライケメンは私の肩をだいてそう言うと周りからヒューッと冷やかしの声が上がった。




突然の展開に思考が追いつかない私。



ってか灯と同じ名前…。






「名前なんて言うの?」



「菫です」



「菫チャン!名前まで綺麗とかサイコーじゃんっ!」



「あはは、どうもー」






チャライケメンの言葉に曖昧に返しながら、さらにグイグイとお酒を流し込む。






「菫チャンだいじょーぶー?」



「あは、らいじょーぶですう」






飲みすぎてぼんやりとしながら舌も回らなくなりながら答える私に肩を組んだりボディータッチをするのだけは覚えている。



それ以降は自分じゃ上手く思い出せなかった。







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