灼けるような恋の先。
「嫌いにならないで…お願い。
違うの!菫ちゃんが嫌がることはしたくないの!でも!!でも菫ちゃんを振り向かけるにはどうしたらいいか分からないの…」
突然涙をホロホロと流しながらそう言う楓ちゃんに私は流石に戸惑う。
情緒、不安定、すぎ、ない?
「人を好きになったのは菫ちゃんが初めてだから…どうにかして菫ちゃんみたいになって菫ちゃんと付き合いたいって気持ちばかりなの」
「あのねぇ…」
情緒不安定だけど、もしかしたら虐められたりだとか放任だとかの理由が重なってこうなったのかもしれないし
なにより恋愛においてそれは不器用なんだろうなと思った。
「恋愛は1人じゃ出来ないの。
だから身勝手にこんなホテル連れてきたり脅迫まがいのことしたり、それじゃあ嫌われてもおかしくないし、相手が私じゃなかったらもしかしたら怖がられてるよ?」
「怖がらせるつもりは無いの!」
「うん、相手の同意なくすると何でも嫌われるもとだからやめたがいいよ。
それとそろそろ股を触るのやめて」
楓ちゃんは泣きながら情緒不安定になりながらも私の股を触るてはとめないからそう言うと、しゅんとしたように触る手を止めた。
「全然感じてくれないんだね」
「悪いけど楓ちゃんじゃ濡れないよ私」
ちょっと言い過ぎかな、と思いつつもキッパリそう言い切る。