灼けるような恋の先。
ゴムを手に取った灯はベッドに横たわる私の上に覆い被さる。
「別にゴム無しでもいいのに。私薬もってるし」
「ダメだよ、これは男の役目。
男が着ければわざわざ薬なんて飲まなくていいんだから」
「紳士じゃん。」
「当たり前だよ」
今まで付き合った男はみんなゴムなんて知らない奴ばっかだった。
最初に付き合った先輩から薬を飲むよう言われてからはそれが普通だと思ってたから、灯のその紳士さに私は大事にされてるみたいで涙が出そうになった。
「痛かったり嫌だったらすぐ言って」
「ん」
優しく私に触れて優しくそう言いながら口付けをおとす灯。
大切にしてくれているのが伝わってきて、心臓が爆発しそうだよ。
前戯もしっかりして、私の体を思ってくれるのがわかる。
そして先程楓ちゃんから触られたところを触られて私の口からんんっと声が漏れる。
「可愛いよ菫」
「あ…もう早く挿れて…っ」
しっかりと解してくれる灯に私は我慢できなくて言葉を出すと、灯は頭を撫でておでこにキスしてきた。
「挿れるね」
色っぽい言葉と共に入る灯のモノ。
それが繋がっているのだと思うと私は幸せだと思った。
この行為でこんなに満たされて幸せだと思えるなんてことがあるんだ。
灯と付き合えてすごい幸せだ私。
「大好き…」
柄にも無い言葉を発する私を愛おしそうな目で見て、余裕のなさそうな顔を見せる灯が愛おしかった。