灼けるような恋の先。




お風呂から上がってきた灯はしっかり目が開いていた。






「それで、晄怒ってた?」






お風呂上がりホクホク状態で素早く制服を着て玄関へと向かいながら私に聞いてくる。






「そりゃもうなんか激おこだよ」



「あはは、フォローしなきゃな」



「フォローって必要?」



「うん、大丈夫俺に任せて」



「うーん」






灯が晄に甘いのは知ってるけどそういうことで甘やかすからずっとワガママボーイなんじゃないかな?


といいつつも、灯に甘やかされてるのは私も一緒か。






「まぁ晄にバレてしまった方が菫とイチャイチャできるしね、早いうち納得してもらおう?」



「はは、ほんとそういう発言モテそーでムカつく」



「ははは!」






ちゃんと私へのフォローと晄へのフォローも出来るモテ男は楽しそうに笑いながら私の手を握った。






「2人で登校の時くらいいいでしょ」



「ん〜〜〜、あり」






嬉しい。


灯もしっかりと好意を表してくれてすごく嬉しい。




そんな初心な少女みたいな気持ちを抱きながら灯の大きな手に包まれながら登校したのだった。






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