灼けるような恋の先。
「それもそーだなー!
俺らはジジイババアになっても結婚してもずっと仲良く一緒に長生きすんだよな!
なんなら菫どっちとも結婚しねー?」
「馬鹿じゃないの」
「重婚はだめだよ」
「でも出来たらめっちゃ楽しいだろうな!ずっと一緒!」
嬉しそうにきらきらと笑う晄が深くにも可愛くて、こういうところが憎めないんだ。
「ま、あんたと結婚なんてごめんだけど、ずっと仲良くいれるといいなとは思ってるよ」
子供みたいな晄にそう返すと、更に嬉しそうに笑う晄。
それを灯と顔を見合わせて微笑んで見た。
平和だ。
ずっとこんなに平和に生きて行けたらいいな。
「次俺わたがし買いてぇ!
俺買ってくるからお前らそっちのベンチ座っとけよ」
「ほーい」
晄はご機嫌にそう言い残すとスタスタと軽い足取りでか綿菓子を買いに向かった。
残された私と灯は言われた通りベンチに腰かける。
「ちょっと御手洗行ってくるね」
「1人で平気?ついて行こうか?」
「いいよ。むしろ着いてきて待たれるのやだし」
「それもそうだね。ごめん気が利かなくて。」
「いいよ、じゃ、行ってくるー」
むしろトイレに行くだけで着いてこようか聞くのが気が利いてるのにそれ以上気を利かせてどうすんだ。
なんて思いつつ灯を置いてトイレに向かった。