灼けるような恋の先。




「菫はお前じゃないと救えないし支えれないんだからお前がちゃんと幸せにしろよ」



「うん、わかってるよ」






晄言葉に頷くと、晄はさらに眉間のシワを深くして1歩俺に近づいてくる。






「それより、あいつ、楓とか言うやつやばくねぇか?
俺、菫の体舐めてる時きしょ!ってなって鳥肌たったわキモすぎだろアイツ」



「うーん…1番はその子が問題って感じかな」





確かに俺も鳥肌たったシーンだし。


何よりたとえ女の子でも菫に触れてほしくないというのが本音。






「しかもあいつ整形またしてただろ?
本気で菫の顔面にしようとしてんじゃねーの?無理だわ」



「整形に関しては本人がいいならいいと思うけど、菫の顔にされるのは嫌だな」



「まぁ整形でした顔と元からの顔じゃ天と地ほどの出来のちがいだろーけどな」



「はは、まぁそうかもね。
楓ちゃんは本当にそれでいいのかな」






菫を追いかけて、気味悪がられて。


自分の体にメスを入れて菫に似た顔にする。



それで楓ちゃんはしあわせなんだろうか。






「あいつの事とかどーでもいいけど、これ以上菫に近づけねーよーにしねぇとな」



「うん、できるだけ菫は1人にさせないようにしよう」



「だなー」



「俺が守る。
でも俺の目の届かないところは晄、お願いするね」



「おー!任せろよ」






晄になら任せられる。


俺だけじゃ目が行き届かなくても2人なら守れる。



そんな気持ちで晄と2人、菫の穏やかな寝顔を眺めていた。






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